蛮族の生活

蛮族です、未来を喰らいつくします

詩:竜巻とケンタウロス

人間とは何か、すまーとほんが答えてくれる、世の中だったらいいのにな。
夜の風が、ぼくの祈りを飛翔させた。
でもそれはうっかり竜巻となって、結局のところ村は壊滅した。夏なのに。

それはとても大きな災害で、ぼくたちはひたすらに聖なる何かを希望していちばん神秘的な方角に叫んだが。

晴れた後の空には、何の反映もなかった。

 

神さまがツイッタラーだったら、ぼくらは救われる。ぼくらは救われる。

この猥雑な掲示板に、装飾された悲しみを横たえる、若者はもう死なないのだ。

 

しかし森に住むケンタウロスは言う。

「そんな、悲しみに電飾とキラキラしたモフモフを巻き付けて、人に抱きしめてもらわなければならない生き物は、なべて野垂れ死ぬのがよいのだ」

 

しかし今の時代、そんなことを言うケンタウロスは斬首刑に処される。

なぜなら人間たちは、山頂とか別によくね?

この辺で、ピクニックして帰ればよくね?党を選挙で勝たせてしまったからなのだ。

 

ケンタウロスの最後の演説

「人間よ、思い出せ。お前らが魂の強度で生涯を推し量っていたことを。自らを肯定してはならない。他人によって肯定されてはならない。ただ、在るのだ。
そうして信じて良いのは、お前の魂が高潔であるという、訳の分からぬことだけだ。
この世のありとあらゆる訳の分かることは実質的に意味は無い。
訳の分からぬことの可能性を信じることでしか、人間を超越できないのだ。」

 

ケンタウロスは斬首されたあと、人間の方法で葬られた。

民衆は「かわいそーだねー」「ねー」とツイッターに書き込み、バズった。